はじめに
教授挨拶

当教室は、2017年5月に生まれた新しい研究室です。 膨大なゲノム情報を扱い、 情報武装して戦う必要があり、教室名は「がんゲノム情報学」としました。がんとの戦いに勝つには、まず相手(がん)を知ること(本態解明)が必要です。 次世代シークエンス技術等、最新の分子遺伝学的アプローチでがんとの戦いに挑みます。 次世代シークエンサーなどの網羅的解析技術の革新的な進歩により、がん研究は大きく変容しつつあります。 Wet実験(細胞株や動物を使った実験など)だけではなく、Dry解析(遺伝子の情報科学的解析や数理モデル、 シミュレーションなど)も重要となってきました。 膨大なゲノム情報や様々な臨床情報を扱うためには、バイオインフォマティクスの専門家の存在は欠かせません。 今後の実地臨床においては、これらの「情報」を扱うバイオインフォマティクスの専門家が、 患者さんの治療方針に大きく関与する時代が来つつあると感じています。 私たちの研究室では、将来ゲノム世代と呼ばれる若い医師や研究者の人材育成を最優先に考え、日々努力して参ります。
がんゲノム情報学教室教授
谷内田真一
略歴
- 1994年 鳥取大学医学部医学科卒業
- 1998年 博士(医学) (香川医科大学)
- 1999年 国立がんセンター中央病院 外科レジデント
- 2002年 香川医科大学第一外科 助手
- 2004年 香川大学 医学部 第一外科 学内講師
- 2007年 米国ジョンズホプキンス大学 博士研究員
- 2011年 国立がん研究センター研究所 難治がん研究分野 ユニット長
- 2014年 国立がん研究センター研究所 がんゲノミクス研究分野 ユニット長
- 2017年 大阪大学 大学院医学系研究科 教授
- 2021年 国立がん研究センター 研究所 ゲノム医科学分野 分野長(兼任)